弁護士ブログ

2018.03.19更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

『アンナチュラル』(TBS系)が,3月16日の放送で最終回を迎えてしまいました。本当に「クソおもしろい」ドラマでした。脚本家が野木亜紀子さんでしたので,間違いないとは思っていましたが,今回の脚本はこれまでとは違いオリジナルだったのでどうだろうとも思っていました。しかし,それは杞憂に終わりました。出演者のことば一つひとつに味わいがありましたし,制作スタッフら作り手の方たちの本作に込めた愛情を感じました。最終話の伏線回収の手際のよさには本当に唸りました。快感すら覚えました。「良いものを見せていただき,ありがとうございました」と素直にいいたいです。

 

最終話は,中堂系(井浦新さん)の死んだ恋人・糀谷夕希子(橋本真実さん)を含めた26人の連続殺人事件の帰趨が描かれました。26件全件とはいかないまでも数件は殺人罪で起訴されたと思います(劇中には夕希子の事件の追起訴のシーンが描かれていました。)。
被告人・高瀬(尾上寛之さん)が真犯人だと分かっていながらも殺人を立証できる証拠がなく(高瀬は殺人については否認していました。),中堂が宍戸理一(北村有起哉さん)を襲い無理やり証拠を掴もうと奔走したりもしました。
そんななか,高瀬による26人の殺人事件を立証できる証拠の存在に気付くきっかけを作ったのが,東海林夕子(市川実日子さん)のひと言でした。

 

「ウォーキングできないデッドの国かぁ…」

 

この東海林の呟きから,夕希子の遺体がアメリカで埋葬されており,まだ解剖することができるということに気付きます。亡くなった当時に比べれば,8年後の進化した技術により,新しい手がかりが見つかる可能性が見えました。夕希子の再解剖が実施され,見事,検出されたDNA型が被告人・高瀬と一致しました。裁判員裁判の公判に証人として出廷した三澄ミコト(石原さとみさんが演じました。雨宮美琴がもともとの名前でしたが,「ミコト」となったことによって,「命/御言」という意味のふくらみができたように思います。毎回のミコトの言葉には力がありました。)が,高瀬を挑発し,殺人を自白させるに至った場面は圧巻でした。

 

物語内では,ムードメーカー的な存在を担っている東海林(劇中,一番視聴者に近い立ち位置のキャラクターだったと思います。)にこのような役割をもってくるという,脚本家・野木さんのキャラクターへの愛情深さが見えました。あと個人的には,坂本を演じた飯尾和樹さんもいい味出しているなとみていました(中堂を「スナフキン」と規定した場面でこれまでのムーミン好きの伏線が回収されました。)。

 

そして,何といっても劇中を盛り上げたのは,米津玄師さんの主題歌「Lemon」です。「中堂と有希子の愛のテーマ」と言ってよいでしょう。さっそく発売日前日にCD+DVD版を購入しました(米津さんも若いのに言葉遣いが丁寧かつ繊細です。意味ない言葉をリフレインすることもありませんし,微妙な転調も唸ります。言葉の魔術師という意味で脚本家・野木さんとも相通じるところがあります。)。

 

最終回の最後の場面,「Their journy will continue.」という意味深なメッセージもすでにネット上等で話題になっています。「journey」の「e」がないわけですから「アンナチュラル」です。

投稿者: 弁護士濵門俊也

まずは初回無料相談をご利用ください。
inq_tel.png
弁護士濵門俊也 無料相談してみる