弁護士ブログ

2015.12.25更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

 本日12月25日は,クリスマスです!もはや日本の冬の風物詩。宗教的意味合いは薄れ,習俗的行事となりました。街はLEDのイルミネーションの電飾であふれかえっています。今日をご家族や大切な人と過ごされる方々も多いでしょう。そんな日を天空から祝福するかように,本日は38年ぶりの満月のクリスマスだそうです!

 当職は,ビートたけしさんが歌った『嘲笑』(作詞:北野武 作曲:玉置浩二)という曲が好きです。とくに1番の歌詞が好きです。

 

【以下,引用始め】

星を見るのが好きだ 夜空を見て 考えるのが 何より 楽しい

百年前の人 千年前の人 一万年前の人 百万年前の人

いろんな人が見た星と ぼくらが今見る星と ほとんど変わりがない それがうれしい

【以下,引用終わり】

 

 忙しい日常に忙殺されていてはいけない。当職は「詩心」を忘れないように心がけています。

 

 さて,本日満月がもっとも大きくなるのは,日本時間の20時11分ころだそうです。満月を楽しむにはベストなタイミングといえましょう。また,今回の満月のクリスマスを逃すと,次回の満月のクリスマスは,なんと2034年だそうです。ちなみに,前回の満月のクリスマスは1977年(昭和52年)でした。

 

 1977年(昭和52年)といえば,「遠い昔,はるか彼方の銀河系で…(A long time ago in a galaxy far, far away....)」で始まるスター・ウォーズが公開された年です。また,当職は,この年にテレビ放送された『大鉄人17』(だいてつじんワンセブン)の大ファンです。『大鉄人17』は,石森章太郎(石ノ森章太郎先生)原作の毎日放送・東映製作の特撮テレビ番組であり,作中に登場する架空の巨大ロボットの名称です(全35話あります。たまにDVDを鑑賞するのですが,隣の妻は呆れています。)。当時発売された『DX超合金・大鉄人17』は,劇中に登場する17(ワンセブン)の変形機構をかなり忠実に再現しており,超合金シリーズ史上最多の販売数を記録するメガヒットとなったことはあまりに有名です(自宅に置いてある超合金をたまに変形させて遊んでいます。)。

 

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投稿者: 弁護士濵門俊也

2015.12.21更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

 1977年(昭和52年)に公開されるや,世界中の人々(そのなかにはもちろん当職も含まれます。熊本の田舎でコカ・コーラのビンの王冠を収集していました。)に多大な影響を与えた『スター・ウォーズ』。2005年(平成17年)公開の『スター・ウォーズ エピソード3  シスの復讐』以来10年ぶりとなる新たな3部作の第1弾・『スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』が先週末12月18日(金)から全国一斉公開されました。『エピソード6 ジェダイの帰還』(この呼び方は往年のファンである当職にはいまだ違和感があります。やはり公開時の『ジェダイの復讐』がしっくりきます。もちろん,映画の内容からは『復讐』より『帰還』のほうがよりふさわしいことは理解できるのですが。)から30年後の世界を舞台にした物語が,ヒロインのレイをはじめとする新キャラクターたちや,ハリソン・フォード,マーク・ハミルといった旧3部作のキャストとともに描かれる内容となっているようです。

 ニュース報道等でもとりあげられておりましたが,熱狂的に受け入れられているようです。ほとぼりがさめるころになって,妻(妻も『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンです。)と一緒に鑑賞しに行きたいと思います。

 

 ファンの間では,『スター・ウォーズ』を見る際どの順番で見たらよいかという論争があります。当職は,断然「公開順で見る派」です。時系列にしたがってエピソード1から見る派(いわば「時系列で見る派」です。)もおられるようですが,当職的にはいただけません(余談ですが,かつて,『ゴッドファーザー』3部作を時系列に並べ替えた企画モノのビデオがあり,レンタルしたことがありました。見終わった後,「最悪。どうしてこんなことをしたのか。時間と金を返せ」と憤った記憶があります。)。

 まぁ好みは分かれるものですが,やはりどちらから見ても面白いことにかわりはありません。

 

 ただ,少し驚いた内容の報道がありました。先週末の12月19日及び20日の全国映画動員ランキングは,『映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(全国358館)が初登場で首位を飾り,第2位は『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(全国371館)となったそうです。恐るべし『妖怪ウォッチ』・・・。ひょっとしたら,このことを予言し,"I have a bad feeling about this."と感じていた方もおられたかもしれません(この方は,フォースの使い手でしょう。)。

 まぁ,とてもかくても,「フォースと共にあらんことを」 

投稿者: 弁護士濵門俊也

2015.12.14更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

 長崎県佐世保市出身の歌手・Tさんの5月発売の『ぬくもり』という曲が,国民的人気バンドMCの1992年のヒット曲『抱きしめたい』の歌詞に酷似していると指摘され,CDの出荷停止,自主回収に発展した問題が報道されています。

 『抱きしめたい』と『ぬくもり』の歌詞は「出会った日と同じように」と始まり,途中の「目を閉じれば 浮かんでくる あの日のままの二人」など多くの部分が一字一句同じで,同じような順番でつづられています。MCの「霧雨けむる 静かな夜」という箇所が,「霧雨の降る かがやく夜」となっているなど類似表現も多いです。

 CDの発売元が「著作権侵害に相当するものと判断」との認識を示し、商品の回収を決定したことを発表しましたが賢明な判断であったと思います。

 

 『ぬくもり』を作詞したのはTさんではなく作詞家のSさんであったようですが,Sさんは『抱きしめたい』を知らなかったそうです。

 歌の歌詞に用いられた表現が著作権を侵害しているのではないかという問題はしばしば起きます。比較的最近では,日本を代表するシンガーソングライターMNさんと人気漫画家MRさんとの間で訴訟沙汰となった事案がありました(第一審:東京地判平成20年12月26日,控訴審:和解成立により終結)。

 

 以下,東京地判平成20年12月26日(裁判所HPにおいてPDFファイルを閲覧できます。頁数は229頁もあります。)について,説明をしていきます。

 

●事案

MNさん作詞『約束の場所』の歌詞が,MRさんの漫画の台詞の著作権を侵害しているかどうかが争点となった事案

 

原告表現:「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」

 

被告表現:「時間は夢を裏切らない,夢も時間を裏切ってはならない。」

 

●結論

請求一部認容

●争点

条文 民法709条,723条,著作権法21条

1 著作権侵害,著作者人格権侵害に基づく損害賠償請求権の不存在の確認の訴えの利益の有無

2 名誉毀損の成否

①本件被告録画発言について,被告は,情報提供者にすぎないとして,不法行為責任を負わないか

②本件被告発言は,原告の名誉を毀損するか

③本件被告発言は,事実を摘示するものか,あるいは,意見ないし論評の表明に当たるか

④本件被告発言が事実を摘示するものである場合,その摘示事実の重要な部分につき真実であることの証明があるか

⑤本件被告発言が意見ないし論評の表明に当たる場合,その前提事実の重要な部分につき真実であることの証明があるか,意見ないし論評としての域を逸脱していないか

⑥本件被告発言が摘示した事実の重要な部分が真実であると信じる相当の理由が存在するか

⑦被告の名誉毀損行為によって原告が被った損害の額

⑧謝罪広告の要否及びその内容

 

●判決内容

<争点>

1 著作権侵害,著作者人格権侵害に基づく損害賠償請求権の不存在の確認の訴えの利益の有無

 MNさんは,MRさんがMNさんに対して著作権侵害,著作者人格権侵害に基づく損害賠償請求権を有していないことの確認を求めていました。

 しかし,MRさんが,弁論準備手続期日において上記各請求権を放棄する旨の意思表示(債務免除の意思表示)をしたことから,MNさんが,将来,MRさんから上記各請求権を行使されるおそれは存在しないとして,東京地判は不存在の確認の訴えの利益がないと判断し,著作権にかかわる争点については不適法な訴えとして却下しています(161頁)。

 

2 名誉毀損の成否

 MRさんの発言自体がMNさんの名誉を毀損するかどうかの争点について,東京地判はMRさんの名誉毀損行為を認めました

 テレビ番組でのMRさんの発言について,一般視聴者は,MNさんがMRさんの表現に依拠してMRさんの表現と似たフレーズを作ったという印象を抱くものであると認定し,東京地判は,MRさんの発言がMNさんの名誉を毀損したと判断しています(171頁以下)。

 MRさんの発言自体が名誉毀損に当たると判断したうえで,続いて違法性阻却の成否を検討していますが,この点について,東京地判は否定しました(193頁以下)。

 さらに,MRさんの発言が摘示した事実の重要な部分が真実であると信じる相当の理由が存在するかどうかというの点について,相当の理由があったとはいえないと判断しました(218頁以下)。

 結論として,慰謝料200万円と弁護士費用20万円が損害額として認定されました。ただし,謝罪広告は認めませんでした(220頁以下)。

 ところで,名誉毀損の成否の争点のなかでMRさんは,MNさんの歌詞とMRさんの台詞の酷似性を根拠に,MNさんがMRさんの表現に依拠しなければこうした歌詞は作成できないとして,依拠作成の事実について,摘示事実の重要な部分について真実であることの証明を試みています(210頁以下)。

 この部分について,東京地判は,

(1)MRさんの表現へのアクセスの容易性について

 漫画本や経済雑誌,CD-ROM,書籍,大学のホームページなどにMRさんのフレーズが掲載されていましたが,

・MNさんがそれらに接したとする直接の証拠はない

・これらの媒体の読者はかなり限定されている

・被告表現は,非常に短い文章であり,他の文章と区別して認識するのが困難な場合もある

として,MNさんが,MRさんのフレーズに接したものと推認することはできないと判断しました。

(2)MNさんのフレーズとMRさんのフレーズの類似性について

 MRさんは,MNさんの歌詞が,依拠しなければ創作できないほどにMRさんの台詞に酷似していると主張していることから,この点について検討しています(214頁以下)。

まず,共通点について,

「確かに,被告表現と原告表現とは,『時間』,『夢』の一方を主語に,他方を目的語とし,『裏切らない』という動詞を使用している点,第1文と第2文で,主語と目的語を入れ替えて,反復させている点で共通しており,上記共通部分は,両表現の特徴的な部分であるといえる。特に,被告表現及び原告表現において,『夢』や『時間』といった抽象的な言葉を主語及び目的とし,それらを入れ替えた2つの文章が,いずれも意味が通じるようになっており,この両表現の共通点は,ありふれたものとはいえず,大きな特徴があるといえる。」

としたうえで,相違点について,

「しかしながら,被告表現第2文においては,『裏切ってはならない』となっているのに対し,原告表現第2文においては,『決して裏切らない』となっており,この表現上の相違から受ける印象は相当程度異なる。つまり,『裏切ってはならない』と命令形の文章とすると,裏切ることが少なからずあるが,すなわち,実際には,努力しても夢が叶わないことが少なからずあるが,そのようなことはあってはならないという願望を表しているものと,通常,理解されるのに対し,『決して裏切らない』と断定した形の文章とすると,裏切ることはないこと,すなわち,努力すれば夢は必ず叶うことを表現しているものと,通常,理解されるのであって,両表現から観念される意味合いは相当異なるというべきである。」

さらに,

「また,被告表現及び原告表現とも相当短い文章であり,このように短い文章においては,『裏切ってはならない』と『決して裏切らない』という相違は,必ずしも小さなものではない。むしろ,被告表現第2文が,『裏切ってはならない』という表現となっている点も,被告表現の特徴的な部分であるといえ,このような特徴的な部分を原告表現が有していないこと,上記・のとおり,両表現から受ける意味合いが相当異なることからすると,両表現の相違は大きいということができる。」

と判断しました。

投稿者: 弁護士濵門俊也

2015.12.09更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

 昨日平成27年12月8日(火),当職は妻を連れて,東京国際フォーラム・ホールAにて開催された「KOJI TAMAKI PREMIUM SYMPHONIC CONCERT -THE FINAL-」を観覧してまいりました。

 通常,安全地帯や玉置浩二さんのコンサートは「ホールC」で行われることが多く,「ホールA」は個人的に初めてでしたが,東京フィルハーモニー交響楽団(指揮を務められた大友直人さんはまさにダンディーでした。しびれました。)の演奏を聴くには大変素晴らしい音響で,玉置さんのマイクなしの地声も本当に響いていました。

 メジャーデビュー33年目にして実現した,玉置さんとクラシックの共演。玉置さんの音楽人生を振り返るような楽曲がセットリストされており,ソロコンサートはもちろん,安全地帯としてのコンサートでもなかなか同時には聴くことのできない珠玉の選曲でした。とくに,「夢のつづき」「あなたに」は,往年の名曲が現在の玉置さんの歌唱で蘇っており,大変満足しました(当職個人の意見ですが。玉置さんの歌唱は現在が一番うまいと思います。)。

 最終公演であったこともあり,おまけもあったような気がしました。一足早いクリスマスプレゼントをいただいた気がします。玉置さん!本当にありがとうございました。

投稿者: 弁護士濵門俊也

2015.12.07更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士・濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

●125年前に起きたエルトゥールル号事件

 先週末の平成27年12月5日(土)から日本・トルコ合作映画『海難1890』(田中光敏監督)が公開されています。この映画は,125年前に起きたトルコ(当時はオスマン帝国でした。)の軍艦「エルトゥールル号」の遭難事故を題材としています。トルコが大変親日的な理由の1つには,この未曾有の海難事故において,当時の日本人が身の危険を顧みず,猛烈な台風の中,トルコ乗組員を必死で救助したことがあると思います。

 

 親善航海のため寄港した軍艦エルトゥールル号は1890年9月16日夜半,帰航の途中,和歌山県串本町の紀伊大島沖で,猛烈な台風のために岩礁に激突,蒸気機関が爆発し二つに割れ沈没しました。

 この海難事故で,艦長以下587人が殉職し,紀伊大島の島民たちの必死の救助で助かったのは,69人に過ぎませんでした。しかし,この献身的な救助活動は,トルコ国民に直ちに伝えられ,今でも時代を超えて語り継がれています。

 

●95年後にトルコが「恩返し」

 この両国の「絆の物語」には続きがあります。イラン・イラク戦争で緊迫する状況の1985年,イラン在住の日本人200人以上が脱出できず途方に暮れていました。同年3月17日には,時のイラク大統領サダム・フセインが「48時間」という期限を切って「イラン上空無差別撃墜宣言」を行いました。

 世界各国は自国救援機をイランに派遣したのですが,日本は自衛隊機もいまだ法律的に直接派遣できず,民間航空会社も危険を理由に救援チャーター機にしり込みしたのでした。テヘラン空港に駆け付けた在留邦人はパニック状態になったのは想像に難くありません。

 その時,在留邦人の窮状を救ったのはトルコ政府でした。2機のトルコ航空機をテヘランへ派遣することを申し出て,215人の在留邦人を無事に救出することができたのです。当時イランにいたトルコ人は,日本人よりはるかに多い500人以上で,彼らは陸路を車で脱出するしかなかったといいます。

 在留邦人たちの感謝の言葉に対して,トルコ政府ははっきりと答えたといいます。

 「私たちは,95年前のエルトゥールル号の恩返しをしただけです」

 先に紹介した映画『海難1890』はこの2つの友情と絆を描いた感動の物語となっているようです。

 

●歴史への眼を磨け

 当職が歴史好きであることは,しばしば本ブログでも触れていますし,「愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ」というドイツの名宰相であるオットー・ビスマルクの箴言もしばしば引用させていただいております。

 たとえば,現在,ロシアとトルコが仲違いしておりますが,両国には500年もの戦争の歴史があります。仲が悪いのは今に始まったことではないのです。

 「歴史への眼を磨け」とかつて師匠にお言葉をいただきました。当職は正視眼で歴史を見る訓練を忘れないようにしています。

投稿者: 弁護士濵門俊也

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