弁護士ブログ

2016.05.25更新

こんにちは。日本橋人形町の弁護士濵門俊也(はまかど・としや)です。

 

 本日ある不動産事件に関し,契約書を起案しておりましたところ,別紙として「物件目録」を添付することとなりました。不動産がからむ事案においては,「物件目録」の起案は必須ですが,いざ起案しようとしますとどう書けばよかったかなと迷うこともなくはありません。

 そこで,今回は,(当職の備忘録を兼ねて)「物件目録」の書き方を説明いたします。

 

第1 不動産の表示

 不動産がからむ事案の対象である不動産の表示の程度としては,対象不動産を特定して認識できる程度であることを要します。不動産登記事項証明書の表示のとおりに記載するようにすれば間違いありません。

1 土地の場合:「所在」,「地番」,「地目」,「地積」

2 建物(区分建物を除く)の場合:「所在」,「家屋番号」,「種類」,「構造」,「床面積」

 ※  附属建物の表示がある場合:「符号」,「種類」,「構造」,「床面積」

3  区分建物の場合

ア  一棟の建物の表示

      「家屋番号」,「建物の名称(建物の番号)」,「種類」,「構造」,「床面積」

イ 専有部分の建物の表示

      「家屋番号」,「建物の名称」,「種類」,「構造」,「床面積」

ウ 敷地権の目的たる土地の表示

      「土地の符号」,「所在及び地番」,「地目」,「地積」

エ 敷地権の表示

      「土地の符号」,「敷地権の種類」,「敷地権の割合」

※ 「建物の名称(建物の番号)」があるときはその旨記載します。その場合は「種類」「構造」「床面積」の記載は不要となります。

 

第2 所有者が複数の場合や物件ごとに所有者が異なる場合

各物件の末尾に所有者の情報(名前・持分等)を記載します。

「所有者  ○○○○」

「共有者  ○○○○  持分○○分の○

 共有者  ○○××  持分○○分の○」

 

第3 記載例

1 土地及び建物(土地所有者○○○○,建物所有者○○○○及び○○××共有)

  1 所在  ○○区○○町○丁目
    地番  ○番○
    地目  宅地
    地積   ○○○○.○○平方メートル
    所有者  ○○○○
  2 所在  ○○▲丁目○番地
    家屋番号  ○○番○
    種類  居宅
    構造  鉄骨造2階建
    床面積 1階  ○○.○○平方メートル
          2階  ○○.○○平方メートル

    共有者  ○○○○  持分○○分の○

    共有者  ○○××  持分○○分の○

2 土地及び区分建物(敷地権の登記なし・土地及び区分建物所有者○○○○)

  1 所在  ○○▲丁目○番
    地番  ○番○
    地目  宅地
    地積  ○○○○.○○平方メートル
       共有者  ○○○○  持分  ○○○○○分の○○○
(一棟の建物の表示)
   2 所在  ○○▲丁目○番地○
     構造  鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根11階建
     床面積  1階  ○○○.○○平方メートル
              2階ないし11階  各○○○.○○平方メートル
(専有部分の建物の表示)
   3 家屋番号  ○○▲丁目○番○の○
     建物の名称  ○○○号
     種類  居宅
     構造  鉄骨造1階建
     床面積  ○階部分○○.○○平方メートル


3 区分建物(敷地権の登記あり・区分建物所有者○○○○及び○○××共有)

(一棟の建物の表示)
  所在  ○○▲丁目○番地○
  建物の名称  ○○○○マンション
(専有部分の建物の表示)
  家屋番号  ○○▲丁目○番○の○
  建物の名称  ○○○号
  種類   居宅
  構造   鉄骨造1階建
  床面積  ○階部分○○.○○平方メートル
(敷地権の目的たる土地の表示)
  土地の符号  1
  所在及び地番  ○○▲丁目○番○
  地目  宅地
  地積  ○○○.○○平方メートル
(敷地権の表示)
  土地の符号  1
  敷地権の種類  所有権
  敷地権の割合  ○○○○○分の○○○
      共有者  ○○○○  持分○○分の○
      共有者  ○○××  持分○○分の○

 

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投稿者: 弁護士濵門俊也

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